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嘘予告 梟は麻帆良に舞い降りた(×シルフェイド見聞録) 投稿者:maryuw 投稿日:04/09-02:35 No.6
タイトル:嘘予告 梟は麻帆良に舞い降りた(×シルフェイド見聞録)

作品傾向:クロスオーバー、ギャグ、バトル

注意点:一部下ネタ描写あるかも。

クロス作品である「シルフェイド見聞録」とはSmokingWOLF氏が作成したフリーのアドベンチャーゲーム(いわゆるツクールゲー)です。

死ぬ程笑えます。

我ながら電波が降りて来たとしか思えねーようなクロスです。

原作:魔法先生ネギま!(講談社/赤松健) シルフェイド見聞録(SmokingWOLF氏作製)


Re: 嘘予告 梟は麻帆良に舞い降りた(×シルフェイド見聞録) 投稿者:maryuw 投稿日:04/09-02:35 No.7
「エシュター? お前も来たのか」

「アルバート? いや、ガゼルが見に来いって言ってたから」

「や、君が実験に参加してくれるっていうエシュター君だね?」

「は?」

「ああ、薬学部の先生にはちゃんと言っておくから」

「え?」

「大丈夫、暴走はしないよ。多分」

「多分って何ですか!」

「いいから入って入って」

「ちょ、ちょっと待っ」

「悪いなエシュター」

「騙したのかガゼル! っていうか何の実験ですかこの棺桶!?」

「転送装置だよ。……あ、蝿」

「ポチっとな」

「ってスイッチ入れるなーっ!」

……。

「先生。なんだか操作を受け付けないんですけど」

「出してーっ!ここから出せーっ!!」

「……ああっ!? 先生逃げ出してるっ?!」

「ば、爆発するぞーっ!?」

(轟音)





シルフェイドという名の世界がある。



古代には謎の文明があり、科学と融合した魔導があり、人が住み、精霊族が住む世界。



いま、この世界から一人の若者が不幸な事故により異世界へと放り出された。



この物語は、不幸でリアクションの激しいある一人の若者が、異世界の学園都市にて送るかもしれない物語である。





嘘予告 梟は麻帆良に舞い降りた





「痛たたた、あれ、ここは……?」

「目覚めたか、主」

「ここがどこか分かるかい?」

「いや。だがマナの薄さから考えると、ひょっとしたら……」

「ひょっとしたら?」



「異世界かもしれん」



間。



「えーーーーーっ!!!?」





吸血鬼との出会い。





「お前が侵入者か」

「駄目じゃないか! 子供がこんな夜中にうろついてちゃ!」

「今はそういう場合ではないと思うぞ、主」



「だ、誰が子供だ! 気が変わった、死ね!」

「うわわわわわ!? ま、魔法?!」

「ふむ。見たことの無い術式だな。やはり異世界か」

「頼むから冷静に批評しないでくれよ!」



「……? お前いったい誰に向かって喋っているんだ?」

「いやこっちの話!」

「ああそうか。電波とか言う奴か。初めて見たぞ」

「ちがーうっ!」

「だが主。客観的に見るとあながち間違いとも言い切れん」

「だからなんでそんな冷静なんだよ!」





紆余曲折あって学園に拾われるエシュター。





「ふぉっふぉっふぉ。わしが学園長の近衛近右衛門じゃ」

「あ、どうも。ノーマ学院薬学部3年のエシュター・クレイトンです」

「妙な頭だな。本当に人間か?」

「というかヤバいよね、頭」

「なんか言ったかのう?」

「ジジイ、そいつは電波が降って来るらしいぞ」

「ちがーう! っていうかトーテムについて説明しただろ!?」





「で、おもしろそうじゃからわしが面倒見てもいいんじゃが、君、何がやれるんかの?」

「薬学部でしたけど、異世界で知識が通用するとは思いません。

 魔法も使えません」

「しょーがないのう。用務員でもやってもらおうかの」





こうして、麻帆良学園女子中等部付き用務員エシュター・クレイトンがここに誕生した。



彼の行く末がどうなるか、誰も知らない。





「主」

「何?」

「薬学の知識が通用しないのに、主はどうやってこの世界の人間と意思疎通を」

「根本的な問題に突っ込んじゃ駄目ーーーっ!?」





どっとはらい。



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