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嘘予告? 麻帆良でキョン君が憂鬱(×涼宮ハルヒの憂鬱) 投稿者:キョン兄様 投稿日:05/16-14:16 No.33
ネタ・アイディアとしての利用。内容を改変して続編を書くなど自由にお使いください。(できれば投稿図書内がうれしいな。この嘘予告もどき使う人いないとおもうけど)
タイトル:麻帆良でキョン君が憂鬱(×涼宮ハルヒの憂鬱)

作品傾向:嘘予告→嘘連載 クロスオーバー 

作品原作:魔法先生ネギま!:涼宮ハルヒの憂鬱

注意点:続きません





あとがき(前書き?)
キョン兄様といいます
好きに呼んで下さい
最近談話室の方に姿を現しました
発作的にこの作品を書きました
自身初のSSですがネタとしてしかかけない自分が恨めしい。

このSSはハルヒが自己紹介のときの発言でほかはいるのに
なぜ異世界人がSOS団のメンバーにいないのか
とおもったことがきっかけで出来上がりました

内容
キョン君が麻帆良世界へと旅立ち、ハルヒの望み通り異世界人となってしまいました。
ただし、ハルヒのいない世界で。
涼宮ハルヒは果たしてキョンに再会し異世界人ゲットと叫べるのか。
そしてキョンは麻帆良世界でどう生き抜くのか!
てかSOS団はどうなる!

これ以上私にはかけません。書こうとすればするほどキョン君でなくてもいいんでない?って感じになってしまうから。
あ、ハルヒを麻帆良に持ってくれば……自由にご利用ください!
続編を書きたい人がいれば掲示板にでも書き込みを(いないと思いますが。

蛇足 原作のラストはハルヒのいない世界へ行くキョンに500ガバス

Re: 嘘予告? 麻帆良でキョン君が憂鬱(×涼宮ハルヒの憂鬱) 投稿者:キョン兄様 投稿日:05/16-14:20 No.34
今思えばオレの運命はあいつに会った時点ですでに決まっていたのかもしれない。



登校初日の最初の授業。といってもまぁHRなのだが。
「皆に自己紹介をしてもらう」という担当教諭の号令のもと教室の左端から自己紹介をしているわけだが、
原文は皆同じといっても差し支えのない例題的自己紹介が乱立するなか、俺は自分の台詞を鋭意模索中であった。
しかし俺の前の人物の自己紹介になるまで考えてみてもコペルニクスのような発想が俺の頭に思い浮かぶはずはなく、
俺はあまりやる気のなさそうな面で(実際やる気はなかったが)可もなく不可もなくといった感じの自己紹介を終えた。
こんなことなら真面目に模索なんぞしなければよかったと後悔しつつ、自分の後のやつらの挨拶をまったりと聞こうとしていた。

「東中出身、涼宮ハルヒ」

うん、なるほど。涼宮ハルヒさんね、元気があってよろしい。後ろの席だし同じクラスだ。ま、仲良くやろう。
なんて考えを頭の中に浮かべていたが、

「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」

などといわれたわけで。
一瞬教室が固まったね。マジで。で俺は自分の中の考えを改めたわけだ。
後ろのやつはなんだ?危険だ!近寄ってはいけない!と。
で、今後のためにその御尊顔を確認したわけだ。
コレがまた美人だった。(その前の発言がなければ狂喜乱舞するほどに)
教室中の視線を受けても微動だにせず、逆ににらみつけるように教室を見回し、最後に俺の顔(おそらく変な顔だった)をみて、
「…ふんっ」
と鼻息荒く席に着いた。どうやら教室内にはその目にかなうやつはいなかったようだ。
正直安心した。目をつけられなくて。


その後涼宮ハルヒとある程度距離を置いていた俺だが、あるとき興味本位で話しかけてしまった。
俺が未来人なら迷わずあの時に戻って過去の俺を張り倒しただろう。
タイムマシンなどというものは作れはしないので無理な話だが。

「なぁ、入学式の時言ってた宇宙人とかには会えたのか?」
会えないだろうが。
「なに?もしかしてあんた宇宙人?」
期待しているのか?その目は?
「いや」
地球出身で宇宙人ではあると思うが。
「じゃあ未来人?それとも超能力者?」
未来から来たことも、スプーンを曲げたこともないな。
「違うけど……。」
「なら話しかけないで。時間の無駄よ」
一刀両断。
話しかけただけでこんなにもダメージを食らうとは。
想定外の衝撃に俺は自分の席について自己回復を促すことしかできなかった。
「ところで…」
ん?
「あんた、昔どこかであったことない?」
俺の記憶にはないな。
「そ。ならいいわ。」

 
高校に入ってからできたクラスの友人に聞いた話だが、彼女に言い寄る人は中学時代から多かったらしい。
別に俺は彼女に迫ったわけではないのだが。
さらに彼女の言動が常軌を逸しているのは高校に入る前からとのこと。
いわく、学校中の壁や天井にお札が貼ってあった。(なんのために)
いわく、学校の校庭にナスカの地上絵のような模様を書いた(屋上からしか全体像は見えなかった)
いわく、学校中の人にかわった友人はいないかと聞いて回った。(お前が一番変わっている)
など、えらくおかしな方向に積極的だとのこと。
まぁおれには関係ないだろう。たぶん。
 
 
涼宮ハルヒはその後も騒動を起こした。
どうやら彼女は学校にある部活・同好会をすべて試しているらしい。
だがそのまま一つの部に入ればいいもののなぜか1時間もしないうちに別の部にはいっているらしい。
運動系の部活動で彼女はほとんどの競技において抜きん出た才能を発揮した。
この前偶然その光景を目にすることができた。
グラウンドで活躍する姿を見ていると惚れてしまいそうなほど美しい。
彼女のためなら死んでもいいという人がでてきもおかしくないとおもう。
まあ彼女の口が開かないことが絶対条件だが。
そのせいか、クラスにまで運動部のキャプテンやらなんやらが押しかけてきて勧誘していたが、涼宮ハルヒ本人は
「興味がない」
の一言で辞退。クラスから何かに憑かれてるんじゃないといわれんばかりの人々が出て行く光景が度々見られた。
できれば俺の席の後ろでそんなことをしてほしくない。
こっちまで憑かれてしまいそうだ。


そんなことがしばらく続いた後、ゴールデンウィークが終わった次の週だったろうか。
クラスで席替えがあった。
今回の俺の席は窓側後方二列目。まあまあの好位置だ。コレでハルヒによってくる騒ぎに近づくことはなくなるだろう。
などとおもっていたが、
「またあんたね。まあ他のクラスメイトよりは見所あるからいいけど」
こっちとしてはそんなところなくていい。
「それにしてもつまらないわね。この学校、宇宙人どころか超能力者もいないじゃない。不思議な事件も起こらないし」
早々おきてたまるか。
「あんたもなんか見つけたら教えなさい。隠すといいことないわよ」
隠さない。見つけない。たとえ見つけたとしても俺を仲介せずお前に独占契約させてやるよ。
と後ろの席に陣取られたハルヒと会話を交わしてその日は終わった。

このクラスでハルヒとまともに会話できるのはどうやら俺だけらしい。
なぜ会話できるかは日々の積み重ねだろう。
一日一言挨拶を交わしていたらいつの間にか会話できるくらいになっていた。今からでも崩して消去したいが。
最初はハルヒに憑かれた。そうとしか思えなかった。
しかしだ。クラスメイトを怪しむのは最低だが、最近こう考えてしまうことがある。
今回の席替えは謀られていたんじゃなかろうか。
ってな。
 
  
 
席替えをした次の週、授業と授業の合間にハルヒと少し会話をしていた。
最近気がついたがハルヒと会話してるのって俺だけかもしれない。
皆一方的に会話ぶった切られるし。
まあ、それはいいんだ。
で、彼女は唐突に聞いてきたわけだ。
「ねえ、変わった事件ってどこにあると思う?」
そんなものそこらへんに落ちててたまるか。
「少しは考えなさいよ。意外とそこらへんに転がってて、でも私たちが気づいていない。そんな事件があるかもしんないでしょ」
落ちてるのに気がつかない事件ってなんだよ。
「そうねぇ……透明人間が心臓発作で倒れているとか、重力の歪みが発生しているとか、屋上で魔法使いが戦っているとか。」
あってたまるかそんな事件。
「大体透明人間なんてもんは不可能なんだよ。透明ってコトは光を反射しないってことだ。つまり目に光が反射しない。それすなわち目が見えないってことなんだからな。
 それに重力の歪みなんてもんがあるのかもわからない。そもそも重力の歪みってなんだ?そこだけ重量の法則がおかしいのか?りんごを投げ入れたら上に向かって落ちていくのか?
 そんなもん俺たちが見つける前に通行人が発見するだろうさ。後、魔法使いだがそんなもんがいるって言うんなら何で今まで知られてないんだ?
 地球上には60億もの人間がいて120億もの目があるんだ。そんな中魔法なんか使ったらすぐにばれて全世界で一大センセーショナル間違いなしだぞ。
 いい加減現実を見ろ、涼宮ハルヒ。俺たち凡人はだな、ただただ日々を過ごし、超常現象なんてもんとかかわるのは夏休みにやってる特番の中だけ「うるさい!」……。」

俺がこれから人生の凡人として生き抜くための方法を説明してやろうとしたところで彼女の雷が落ちた。
実に機嫌が悪そうだ。触らぬ神に祟りなしとはこの事だろう。
クラスの皆との距離がいつもより遠くに感じる。
クラスの皆さん。セキカラハナレテイイデスカ?
皆が首を振っている。
彼女の視線は窓の外に固定されている。が、その怒りのオーラは俺の背中にざくざくと刺さっているに違いない。なんか痛いもん。
やれやれ。今日は昼寝できそうにないな。


そんなこんなで授業中、俺は珍しくも数学の時間に居眠りをせずノートにペンを走らせていた。
内容が数学の公式ではなく小遣いの使い道の表であったが。
そんなもうすぐ夏ですねと話しかけてきそうな季節の変わり目に、俺の後ろの席の人物はギリシャの数学者も裸足で逃げ出すような大声で叫んだのだった。俺の襟元を引っつかみながら。
「わかった!!そうよ、そうだったのよ。何で思いつかなかったのかしら。なければ作ればいいんじゃない!」
耳がキーンとなっているのがわかる。
「わかったから耳元で大声を出すな。鼓膜の耐久度が危険領域だ。で、何を作るってんだ?透明人間か?さっきも言ったが無理だぞ。」
それとも魔法を作るというのか?
「何言ってんのよ馬鹿ね。そんなつまらない色がないだけの人間なんて作るわけないじゃない。まあ、魔法はちょっと興味があるけど今回はいいわ」
じゃあなんなんだ。
「部活よ!」
あ、なんか耳よりも頭が痛くなってきた。
「そうか、透明人間と魔法に勝てる部活か。頑張ってくれ」
俺は疲れた。そろそろ寝かせろ。
「なにそれ。反応薄いわね。この世紀の発見をもっと喜びなさいよ」
多分魔法とかの方が世紀の発見ではなかろうか。
「なにいってんのよ。魔法も透明人間も私が生まれる前から話はあるじゃない。そんなことより私の考えた発見を聞きなさい」
「わかった。聞いてやる。聴いてやるからまず一つ聞け」
「何よ」
「いまは授業中だ。座って静かにしてろ」
数学教諭の血管がそろそろやばそうだ。あの人は高血圧に違いない。

ようやくハルヒが授業中であることに気づき、俺の襟元を放し(やれやれ、よれよれだ)、席に着いたところで、数学教師が口を開こうとした。が、丁度チャイムが鳴ってしまった。
数学教師はそのまま固まり、俺はハルヒに再び襟元を引っ掴まれ、死体が引きずられる様にして教室を飛び出した。
どうでもいいがハルヒよ、終業の挨拶ぐらいはしようぜ。

Re: 嘘予告? 麻帆良でキョン君が憂鬱(×涼宮ハルヒの憂鬱) 投稿者:キョン兄様 投稿日:05/16-14:23 No.35
ハルヒは俺を引きずったまま教室を飛び出し、部活動にいそしむ生徒や家に帰って安息を得ようとしている生徒たちをかわしながら屋上の出入り口である扉の前にやってきた。
できれば俺も早く帰りたいんだが、ハルヒの手がそれを許してはくれない。
ところで何でここなんだ?どうせなら外か教室や廊下で話せばいいものを。

「協力しなさい」
半分以上答えがわかっているが一応聞いてやろう。なにをだ?
「あたしの新しい部活を作るのをよ」
だろうな。まあ予想はしていたが。
「何で協力せにゃいかん?」
「あんたが私の前にいたからよ」
すばらしい理由で。
ところで何をする部活なんだ?
「そうねそれを言わなきゃね。いい?私は今まで不思議な人や不思議な事象を自分から探してきたわ」
はた迷惑な話で。
「でもね、私さっき思いついたのよ。探すんじゃなくて呼べばいいのよ!」
どうやって。
「だから部活を作るんじゃない!部の活動内容はこの世の不思議を広く深く募集しその謎を解き明かすこと。また、不思議に巻き込まれた人もしくは巻き込まれる予定のある人からのよろず相談受付よ。ただしソン所そこらの不思議じゃだめよ。最低でもツチノコクラスの不思議じゃなきゃ」
ありえんだろう、それは。第一認められんとおもうぞ。
「私は部員と部室を見つけるから、あんたは書類をそろえなさい。いいわね、時間がないんだから1時間でそろえるのよ」
現在午後2時40分。帰らせてほしいな、まじで。
ついでに人の話も聞いてほしいものだ。
「いいわね、準備ができたら私のところに来なさい」
といいながら階段を走って下りていった。
「……書類書いてもおまえがどこにいるかわかんねーし」
しばし呆然とした。
 
 
「ここが部室よ!」
バーンって感じの効果音を背景にハルヒは扉を開けて仁王立ち。
部室はわかったがここはなんだ?
「去年まで文芸部が使ってたんだけど、3年生が卒業しちゃって使う人がいないのよ。今年部員が入んなければおとりつぶしだったんだけど。それで、今年の新入生の中で文芸部はたった一人。それが彼女よ」
ジャーンといった効果音とともに示すのは部室の奥の方で本を読む一人の女性。眼鏡をかけていてなかなか知的だ。
「で、彼女がいるのにこの部室を使うのか?」
「さっき相談したら別にいいっていったわよ。なんでも本が読めればいいらしいわ」
そうか。そんな変わった文芸部員を俺が見つめていると、唐突にこちらを向いて
「長門有希」
と言った。
どうやら自己紹介らしい。
そのまま3秒ほど硬直していると興味が失せたのか、また読みかけの本に視線を戻した。
「あー、長門さん。ここにいる涼宮ハルヒはこの部室をどう利用するか、俺にはわからないんだがどうせろくなことにはなりはしないぞ?それでもいいのか?」
俺からの助言を聞きながら本のページをめくりつつ、
「いい」
その一言で片付けた。
「本当にいいのか?」
「問題ない」
「いつ追い出されるかわからないぞ?」
「かまわない」
実に味気ない会話だ。というか会話なのか?
「彼女がこういっているんだし文句ないでしょ?」
まぁな。なんか罪悪感はあるが。
「なにいってんのよ。合意の上よ。ご・う・い・の・う・え。裁判をしたって勝てるわ、間違いなく。だから心配しなくていいわよ。」
俺はお前の思考回路が心配だよ。いや、こいつの場合自分が一番だから至高回路かもしれないな。
「さて、部室と書類はそろったわ。後は部員ね。どっかそこら辺に異世界人でもいないかしら」
いたら恐ろしいわ。で、こいつは
「異世界人でてこーい!」
なんて叫びやがった。放課後とはいえまだ生徒が残ってるんだ。これ以上変なうわさを立てられたらどうする。すでに手遅れかも知れんが。
などと考えていると突然長門が立ち上がった。
「………」
眼鏡の奥に見える瞳は大きく開かれている。どうやら驚いているようだ。
とおもったらハルヒもこちらを見て驚いている。
何かそんなに驚くものでもあるのかと後ろを振り向くと……


 そこに大きな穴があった。
 
「へっ?」
 
 おれはひどく間抜けな声を出しながら
 
「キョン!!」ハルヒが叫んでつかもうとする
 
 その穴の中へ
 
「だめ、巻き込まれる」長門がハルヒを止めようとする
 
 ゆっくりと
 
「…!……!?…………」もう何を言っているか判別ができない
 
 吸い込まれていった。
 
 
 
てか、最後まで俺の本名言わなかったなハルヒ。
 
 
 
 
 
 
……ュ〜
ドサッ
 
「……ァーッツツツツッ、こ、腰骨打った」
唐突に落下の終わりがやってきて俺は受身を取る暇もなく尻から着地した。
尻をさすりながら周りを見るとそこには驚く顔そして顔。
どうやら俺を見て驚いているようだ。というか、実際おれ自身も驚いてる。
なんせさっきまで文芸部の部室にいたのに、なぜか今は赤いじゅうたんの敷き詰められている執務室のようなところに尻餅をついているんだ。
俺の立場になったら誰だって驚く。
んで
「っ!君!ここへどうやって入ってきた!」
と一人が言うとその場の空気が急に重くなった。
さっきと同じように周りを見ればこちらを射殺さんばかりの視線。
……もしかしなくても俺ピンチ。
「いや、俺に聞かれても、大体さっきまで文芸部の部室にいたし」
正直言って自分の理解の範疇を超えている。
ああ、そうだ。さっき誰でも驚くといったが一人例外がいた。
ハルヒが俺の立場なら
『キョン、テレポートよ、瞬間移動よ』
なんていいながら踊りだすかもしれない。が俺はいたって自分が普通であると自覚しているので、
「第一自分が今どこにいるかもわかりません」
正直に普通に言った。
「……とりあえず、わしの上からどいてくれんかのう」
と、今まで地面だとばかりおもっていた場所から声が聞こえた。
恐る恐る下を見ればそこにいたのは
「ピーナッツに顔がついた物体だった」
「いや、どちらかというとひょうたんの方が…」
「聞こえとるぞ、少年それから高畑君」
あ、いつの間にか口に出していたようだ。
高畑といわれた男性は苦笑しながらこちらに手を差し伸べてきた。
俺はその手をとり、ようやく妖怪人面祖の上から地面へと降りた。
そして俺に押しつぶされて倒れていた妖怪人面祖は人面の部分から声を発し自己紹介を始めた。
「とりあえずまずは自己紹介からじゃ。わしの名前は近衛近右衛門。ここ麻帆良学園で学園長の役職についておる」
麻帆良学園。うちの周りでは聞かない名前だな。
「僕は高畑・T・タカミチ。タカミチと呼んでくれ。で、こっちがネギ・スプリングフィールド君。コレでもこの学校の教師なんだ」
……今、ハルヒの発言並にありえない言葉を聞いた気がする。
「はじめまして。ネギ・スプリングフィールドです。この学校で英語の教師をやっています」
どうやら聞き間違いではないようだ。自問自答してもう一度確認しよう。
俺の目の前にいるのは30過ぎと見られるタカミチ。ひょうたんに顔のついた物体。そしてどう見ても年齢一桁の子供。
この中でネギ・スプリングフィールドに該当するのは一桁の子供のみ」
「だからわし、人間なんじゃが」
また勝手に口に出していたようだが無視。
「いや、ありえないだろう。こんな子供が教師なんて」
「一応この学校は私立だからね」
いや、それでも無理でしょう。
「と、ところで、あなたのお名前を聞いてもよろしいでしょうか」
なんか話をそらされた気がするが…。
まあいい。
「俺の名前か?俺の名前は……」
……。あれ?
「どうしました?」
「いや、とりあえずキョンと呼んでくれ」
「キ、キョンさんですか?変わった名前ですね」
「いや、うちの親、ちょっと変わってるんだ」
むりがあるか。
「そうなんですか、へー」
純真な目でこっちを見るな。あ、タカミチさんの視線が痛い。
「そうなんだよ、ハハハ……」
とりあえず笑っておこう。
「フォッフォッフォッフォ」
なんか変な声も聞こえるが。


ハハハハハハ…。

……やばい。自分の本名忘れた。









ここまででございます。
少しでも面白いとおもわれた方がいれば幸い。


追記
いずれ嘘予告としての体裁を整え掲載すると思います
あくまで上は嘘掲載としてお読みください
アドバイス 感謝 謝謝 多謝

嘘予告 1分バージョン(×涼宮ハルヒの憂鬱) 投稿者:キョン兄様 投稿日:05/16-17:48 No.36
初めて彼女に会ったとき

「東中出身、涼宮ハルヒ」

彼女はこう言った。

「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」





涼宮ハルヒの憂鬱サブストーリー





「なぁ、自己紹介の時言ってた宇宙人とかには会えたのか?」

「なに?もしかしてあんた宇宙人?」

「いや」

「なら話しかけないで。時間の無駄よ……。ところで…あんた、昔どこかであったことない?」

「…いや、ないな」

記憶はなかったはずだ。




紙を片手に指示するハルヒ
黙って従うジョン・スミス





「ねえ、変わった事件ってどこにあると思う?」

そんなものそこらへんに落ちててたまるか。

「少しは考えなさいよ。意外とそこらへんに転がってて、でも私たちが気づいていない。そんな事件があるかもしんないでしょ」

落ちてるのに気がつかない事件ってなんだよ。

「そうねぇ……透明人間が心臓発作で倒れているとか、重力の歪みが発生しているとか、屋上で魔法使いが戦っているとか。」

あってたまるかそんな事件。





かたや杖持つ幼き魔法使い
かたや血を吸う長き魔法使い





静寂はハルヒの叫びで中断された。

「わかった!! そうよ、そうだったのよ。何で思いつかなかったのかしら。なければ作ればいいんじゃない!」

なにをだ? 魔法でも作るというのか?

「何言ってんのよ馬鹿ね。そんな非科学的なこと無理に決まってるでしょう」




小さな子供が杖を持つ。
そこから出でるは破魔の矢か。





「長門有希」

「貴方は必ずここへ帰ってくる」

「その時までこれをなくさないで」



  手渡されるしおり
  その瞳には寂しさか




「異世界人でてこーい!」

 そして開いた大きな穴
 
「なっ?」
 
「キョン!!」

ハルヒが俺のことをつかもうとする
 
「だめ、巻き込まれる」

長門がハルヒを止めようとする
 
「………!…………」

もう何を言っているかわからない
 
俺は正体不明の穴の中に

その意識とともに

落ちていった



あの栞とともに
 



  
「僕の名前はネギ・スプリングフィールドです。貴方のお名前はなんですか」

「俺の名前か? 俺の名前は……」

「どうしました?」

「いや、とりあえずキョンと呼んでくれ」

2月の寒空の下、俺は叫んだ。

「俺の本名はなんなんだー!」

いつか思い出せるはず。

「なあ兄貴? 相当キテるぜキョンの兄貴」

「しっカモ君。見ちゃだめだよ」

やれやれ。





「長門、キョンを探しに行くわよ」

「……」

いずれ重りあう時まで

「さぁて、キョン。待ってなさいよ」

SOS団の活動は始まらない

「団長の命令に背いたら死刑よ!」



ジョン・スミスと機密のペア



「マスター、危険です」

「ええい、どけ茶々丸!貴様等、いったい何者だ!」


「ははは。なんでしょうねぇ」

「……禁則事項です」




今宵、秘密が解き明かされる!?





後記
キョンの本名なんやろか。
今回投稿したものと上の方の嘘投稿。
はっきり言って別物な予感です。
あれ、おかしいなぁ?
ではまた会えたら会いましょう!


- KENT -
- Edit : Alchemia -
- Edit : morimatsu -