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嘘予告 鏡像〜二人の愚者〜 (ネギま!×SaGa Frontier) 投稿者:蓮葉 零士 投稿日:06/14-21:30 No.101
作品傾向:完膚なきまでに嘘予告、クロスオーバー
注意点 :両作品をよく知らないとまったくといって良いほど話が通じない
     妄想設定付加
原作  :魔法先生ネギま!
     SaGa Frontier(ブルー編)

こっちでは初投稿の蓮葉 零士でございます。
サガフロのLast Battle -Blue-をBGMにネットしてたらなんとなく思い浮かんでしまった代物です。
一応予告編らしい体裁は整ってると思うのですが、一体どんなもんでしょうかね?
なんか明日菜とアセルスでもネタが降りてきてるので、もしかしたらも一本書いちゃうかもしれませんが。

Re: 嘘予告 鏡像〜二人の愚者〜 (ネギま!×SaGa Frontier) 投稿者:蓮葉 零士 投稿日:06/14-21:37 No.102
嘘予告 鏡像〜二人の愚者〜 (ネギま!×SaGa Frontier)

ただ教えられた正義に従い、生きてきた。
『キングダムには不完全な術士よりも完璧な一人の術士を求めています。それは貴方だと信じてますよ、ブルー』
『行きなさい。資質を身に着け、そして・・・・・・』
『ルージュを殺せ!』

「タカミチ、確かにあなたには魔法使いの才能はありません。ですがそれでもあなたは魔法使いなのです。」
「才能がないのならば尚一層努力しなさい、精進しなさい。か弱き人々の助けとなるために。」
「あなたの名がこの地に届く日を、楽しみにしていますよ。」

その教えのままに行動し、そしていくつもの過ちをおかした。
『こうまでして資質を取らなきゃいけないの?』
『これでいい、これでいいんだ。これでルージュと対決できる。』

「魔法協会より命じられた任務はこれで完了ですけど・・・・・・。これで、本当によかったんでしょうか?」
「さて、な。そいつは自分で考えな。」

気づいたときは、もう、何もかもが遅すぎた。
『俺は、俺たちはここで二人に分けられたのか・・・・・・。魔術的処置で・・・人為的に・・・。』
『何故こんなことをした。俺たちを操り、殺し合わせ、何をさせる気だ。』
『地獄の者どもからキングダムを護りひいてはすべてのリージョンを護るのが我々の役目だ。』
『そのためには強い魔力を持った術士が必要なのだ。』
『そのために、俺たちを犠牲にしたのか! まだ何も知らなかった俺たちを!!』

「これが、あの国に代々伝わる秘宝・・・・・・。これのためにあの国は・・・・・・。」
「そんなにこれが欲しかったのか! 魔法使いたちに命じあの国を滅ぼしてまで! そこまでして一体何を!」
「世界のために、人類のために、力なき人々のために力を行使するのが我々魔法使いの役目だ。」
「世界を護るためにはこれがどうしても必要だったのだ、たとえいかなる犠牲を払う事となろうとも、な。」
「そのためにあの国を滅ぼしたのか! 人々の幸せに溢れていたあの国を! あの子の生まれたあの国を!」

初めて自分で決めたことも、結局は今までと大差なかったのかもしれない。
『頼むブルー、この子達を護ってくれ・・・』
『おい、そんなことを言い残すなんて卑怯だぞ! おい!』
『俺はどうすればいいんだ・・・・・・。』
『どうすればこの子達を護れる?』
『封印を復活させるのよ。そのためには地獄へ行って敵の力を弱めなければ・・・・・・ キングダムに栄光あ・・・』

「これを。それを使えば、魔界との扉を閉じることが出来る。この世界を護ってくれ・・・。」
「な・・・。そんなのは卑怯だ! ふざけるな!」
「魔法界の終焉か・・・。何事も終わりはあっけないものだな。」
「一体、僕はどうすれば・・・。」
「好きにしろ。どうせ人はいつか死ぬ。ここらで死のうと大差はないだろう。私も十分に生きたしな。」

それでも護りたいものがあった、だから――
『ここから地獄へ行けるのか?』
『地獄の敵を叩いてくれるのか!? 君はもしや最後の術士か?』
『ああ、そうだ。』
『ではブルーか、ルージュか・・・。ならば期待も持てる。』
『頼む、私達も可能な限りの力を送ろう。』
『お前たちは本当の・・・』

「ここが、魔界への扉があるという、神楽坂 明日菜の生まれた国か。」
「ええ、実に10年ぶりですね。最も、以前とはすっかり様変わりしてしまいましたが。」
「瘴気ガソコイラニ漂ッテヤガルゼ。モットモ、オレニハ都合ガイイガナ。」
「貴様ら、この地に何用だ!」
「やれやれ、礼儀を知らない連中ネ。せっかくお前たちの思惑に乗ってやろうというのに。」
「例の扉を封印するために来た者だ。そこを通してくれないか。」

そうしてたどり着いた。えらく酔狂で、お人よしな仲間たちとともに。
『・・・すまんな。』
『気にするな、リージョン界が滅んでしまっては、私を楽しませてくれる患者が居なくなってしまうのでな。』
『そうそう。それにさ、リージョン界を救う闘いなんて、最高にかっこいいじゃないか。』
『これで勝ったらオレたち英雄、スーパースターだね、帰ったらみんなが大騒ぎだ!』
『おっ、んじゃあこの戦いが終わったら、いっちょマンハッタンあたりで歌手デビューでもしてみるか!』
『アニキならきっとミリオンヒット連発のロックスター間違いなしだよ!』
『この任務、私の本来の任務遂行のためにも不可分であると判断します。お気になさらず。』
『そうか。』

「すまないみんな、僕の我侭につき合わせてしまって。」
「まったく相変わらずだなお前は。そもそも付き合いだけでこんなところまで来るやつがいると思うか?」
「そういうことです。私としても、収集対象たる他人がいなくなってしまっては困りますからね。」
「マッタク同感ダ、オレトシテモ殺ス相手が居ナクナッチマッチャ退屈ナンデナ。」
「私としてモ、この問題を解決しなくては安心して未来に帰れないからネ。要は皆自分のためということネ。」
「ま、そういうことだ。まったく15年来の付き合いだというのに、いまだにそんなこともわからんとはな。」
「エヴァ・・・・・・みんな、ありがとう。」
「だからなんで礼を言う必要があるんだ! 私の話を聞いていなかったのか、お前は。」

だから行くんだ、みんなとともに――
「さて、準備は良いか?」
「当然、気力体力完全回復、絶好調だぜ。なあサンダー。」
「もちろんだよアニキ。」
「武器ヤ防具ノ準備モ終ワッタ、イツデモイケルゼ、御主人。」
「私も結構ですよ。そちらはどうです、未来人さん?」
「こちらも全兵装メンテナンス並びにエネルギー補給完了、万全ネ。そちらはどうネ、T260?」
「全兵装チェック終了、問題ありません。いつでも結構です。」
「ということらしいぞ、タカミチ。」
「ありがとう。――ブルー。」
「ああ、では――」

「「行こう。」」


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