[リストへもどる]
一括表示

まさにドリームマッチ!(複数クロスオーバー) 投稿者:わたり 投稿日:11/25-03:30 No.589

・タイトル :まさにドリームマッチ!

・作品傾向 :嘘予告 多数のクロスオーバー

・注意点  :完全にネタ 思いつきのため凄く変 突込みどころ満載


・原作   :魔法先生ネギま!

Re: まさにドリームマッチ!(複数クロスオーバー) 投稿者:わたり 投稿日:11/25-03:31 No.590


その日、ネギは不思議な夢を見た………



ネギは気が付くと、麻帆良舞踏大会に出場したときの格好で、見知らぬ場所に立っていた。

壁、天井、床、それらは全て白く、遠近感が狂うような気がした。
自分の目線の先には、一つだけ黒く塗られた扉があったが、どんなことをしても開かなかった。

どうしようかと困っていたとき、ふと、見知らぬ声が部屋いっぱいに響いた。




『初めまして、ネギくん。   と言います』




やたらとはっきり聞こえてくる声だったが、何故か名前だけは何度聞いても遂に聞き取れなかった。

『今から君には、様々な人物と闘ってもらいます。 全員に勝つことが出来たらあなたを元の世界にお返ししましょう』

声は淡々と語る。まるで全てを知っているかのように……


『対戦相手は向こうの黒い扉から一人ずつ出てきます、一人勝つごとにちゃんと体力も回復いたしますので
どうか一試合一試合全力で闘い、勝ち上がってください。 

それでは……レディ……GO!!!!


「あ、ちょっと……」


ネギが言い終わる前に、黒い扉が開かれた――――











「あれ、もしかしてキミがチャレンジャー? 驚いたな……こんな子が……」


一人目の対戦相手は「頬に絆創膏を貼っている」どこにでも居そうな
「ごく平凡な雰囲気」の青年だった。が、武術をたしなんでいるのだろう、
上は「空手、柔術の道着」下は「カンフーパンツ」というかなりちぐはぐな武道の格好をしていた。


「でも、手加減はしないよ、宜しくね」


そういって帯を締めると構えを作った。








・・・・・・・・・・・・・・・・・







「あの……宜しくお願いします」


礼儀正しくお辞儀をしながらそう言って来たのは二人目の対戦相手だった。
この人もまた「ごく平凡な雰囲気」の青年だった。
しかし、準備といって上の服を脱ぐと、その下にあったものは「鍛え上げられた筋肉」だった。
「ボクシングのシューズ」をはいて、短パンをはきこんだその人は、またお辞儀をしてきた。


「宜しくお願いします」


顔を上げたとき、それまでの優しい雰囲気を忘れさせるほどの威圧感を感じた。






・・・・・・・・・・・・・・・・・






「んちゃ!!」


元気よく挨拶してきた、自分と年の変わらなさそうな紫髪のメガネ少女。
ネギとは違い、年相応にやんちゃで元気いっぱい、といった感じの笑顔の似合う顔。


「プロレスごっこ!!」


そういった彼女は「キーン」と言いながら猛スピードで突っ込んできた。





・・・・・・・・・・・・・・・・・





「おっ、お前が俺の対戦相手か〜、ま、お互いガンバロウぜっ」


今度は自分より少し年上っぽい、「金髪でツンツン髪の少年」だった。
彼も元気がよく、笑顔がよく似合っている。
手にしている「金属の巨大なけん玉」がしゃべりだし、なにやらケンカをしていたが、
しばらくするとこちらに振り返った。


「待たせちまったな、さぁ、やろーぜ!!」


その瞬間、けん玉は「腕にくっついてタガー」となった。





・・・・・・・・・・・・・・・・・





「おろ? おぬしが拙者の相手でござるか?」


赤に近いオレンジ色の長い髪、日本で聞く「サムライ」の格好をした「小柄な人」だった。
しかし、「頬には十字に傷」が入っており、その瞳は澄み切っていた。
相当な場数を踏んでいるだろうことはすぐに分かった。


「では、いくでござる」


そう言って腰を落とすと、腰に差している刀にゆっくりと手をかけた。




・・・・・・・・・・・・・・・・・





「ぶっちゃけて言うと、闘いたくねぇんだよな、こんな事たいして意味ねぇし」


今度はまた、自分の教え子達と同じくらいであろう年の少年が現れ、早速めんどくさそうに頭を掻いた。
つり目で、目つきはあんまりよくないけど、その瞳の奥には、「自分の信じたモノ」を「貫く意志」が
備わっていることがよく分かった。


「と、思ったけど、何かお前と闘うと面白そうだな、いくぜ!!」


そう言ってポケットに手を突っ込むと、「ゴミくずを握り締めた」。






・・・・・・・・・・・・・・・・・





そして、この辺りから対戦者のレベルが格段に上がった。





・・・・・・・・・・・・・・・・・





「むむっ、お前が挑戦者なのか? オレよりチビだってばよ……」


「オレンジを基本とした服」を着た「身軽な少年」、「特徴的な口調」をしている。
彼の髪は「黄色」で、マークの入った「額当て」をしている、やや狐面で、「ニシシ」と歯を出して笑っていた。

 
「じゃー、いくってばよ。」


そう言うと足に括り付けた袋から「クナイ」を取り出した。




・・・・・・・・・・・・・・・・・





「なっ……まだ子供じゃねぇかよ! クソッ、やりにきいぜ」


「金平糖のような形のオレンジ色の頭」をした「黒い和服」を着た青年が、
「眉間にシワを寄せて」困り顔でこちらを見た。
しばらく頬をぽりぽり掻き、はぁ、とため息をつくとネギの方を見た。


「わりぃけど、手加減できねぇ」


そう言って背に背負っていた「青年の身の丈ほどありそうな、包丁のような刀」を
軽々と持ち上げ、ネギに対して水平に向けた。





・・・・・・・・・・・・・・・・・





「…………どうやら、戦わねばならんらしいな」


次に現れたのは「身長190を越しているであろう大きな人」だった。
そのたたずまいは「知性」と「ワイルド」さを存分にだし、
対峙するものに威圧感と、一種の尊敬の念を与えた。
その人物はかぶっていた帽子のつばをそのままぐっと押さえると、呟くように言った。


「やれやれだぜ……」


男の体から、「見えないパワー」が溢れだし始めた。





・・・・・・・・・・・・・・・・・





「ぬおーっ!! ここわどこじゃー!! 綺麗なおねぃさんは!?」


やたら叫びまわる「バンダナをした男」だった。
「Gパン」に「Gジャン」というラフな格好に身を包んだ青年。
さっきの人とうって変わって落ち着きが無い。


「くっ、すまん少年。俺の望みのために負けてくれ!!!」


青年はその手に「霊気を固めた刃」を作り始めた。






・・・・・・・・・・・・・・・・・






「いい勝負をしようぜ!」


「綺麗な銀色の髪」をした、まだ少年と青年の中間ぐらいの年の人。
この人も「巨大な剣」を担いでいて、しかも振るたび「剣が変わっている」。
振り終わり、剣が一番最初の形に戻ったとき、彼は一つ深呼吸をした。


「いくぜ!!」


少年の剣が「エクスプロージョン」と文字の打たれた細い剣に変わった。






・・・・・・・・・・・・・・・・・





「なにーっ! おまえ“魔法”使えんのか! すぅっげー!!! ……で、魔法って何?」


「麦藁帽子をかぶった」やたら「元気な少年」が目を輝かせてネギを覗き込んだ。
ネギの杖に興味を示したようで、杖を触っては「いいな〜」と本気で言っている。
しまいには「これくれよ、なっ! なぁーっ!!」などといってくる始末。
駄目といったときの落ち込みっぷりも凄かったが、思い出したように手を叩くと、
「ししし」と笑いながらネギと対峙する形を取った。


「言っとくけど俺はつえーぞ! 俺のパンチはピストルだからな」


そういってまた笑うと、思いっきり振りかぶって「腕を伸ばした」





・・・・・・・・・・・・・・・・・




『おめでとう。残す所、いよいよあと二勝負だ、頑張ってくれたまえ』


声が唐突に聞こえた。しかし、やはり質問を返す前に声は聞こえなくなり、扉の開く音がする――……









「オッス、おめぇがオラと闘うのか、ま、いっか、いい勝負をしよう」


そう言ってでて来たのは「山吹色の道着」を着た黒髪の男性だった。
柔らかくて、温かみのある笑顔、人を安心させる声色。形容しづらい人だが、
「優しい人」ということだけは、イヤでも感じ取れた。
そして、その内に秘めたる「力」は、今までの人たちと比べても「桁外れに高い」ことが、
ネギにはなんとなく分かってしまい、知らず知らずのうちに全身から冷や汗が流れ出ていた。


「じゃ、はじめっぞ!」


そういうと、男性の身体を黄色の炎のようなものが包み、
黒かった髪は一瞬で金髪となり、瞳の色や顔つきさえも変わっていた。






・・・・・・・・・・・・・・・・・






『おめでとう、ネギくん。いよいよ最後の一人だよ!』

「はぁ、はぁ……さいごの一人……誰ですか……それは」


声が一瞬間を開け、そしてまた――――語りだした。


『最後の対戦者は……』









・・・・・・・・・・・・・・・・・







「ネギ、おきなさいよ、も〜っ!! 遅刻するわよ!!!」

「はっ!! あ、明日菜さん!!?」


ネギは布団から這い出ると何度も何度も辺りを見回した。

明日菜の方に目線をとめると、下を向いて少し寂しそうに「ちぇっ……」と呟いた。







そして、いつもどおりの服に着替えて学校に向かおうとしたときだった。




…………ネギ、楽しかったぜ!!…………




ふわりとした風と共に、夢の中で闘ったものたちの声が優しく語りかけてきた気がした。



そして最後に、またあの声が聞こえてきた……




『ありがとうございました、また、いつかお会いしましょう…………』



最後のほうで   の微笑んでいる顔が、見えた気がした。






         ふぃん






空白には貴方の好きなキャラクターを入れてください……

- 以下のフォームから自分の投稿記事を修正・削除することができます -
処理 記事No パスワード


- KENT -
- Edit : Alchemia -
- Edit : morimatsu -